サービスの国 日本
すごい感動してしまったので、書かずにはいられない。
今、家探しをしている。カリフォルニアの賃貸は礼金も不動産手数料も更新料も発生しなかったのだが、日本は相変わらず礼金制度があって馬鹿らしい、と愚痴っていたところ、会社の人に公団住宅(今はUR住宅というらしい)を薦められた。
さっそく昼休みに営業所に行ってきて説明を聞き、一件仮登録をしてきて今度部屋を見せてもらう約束をしてきた。
公団と聞いて、僕は最初古い団地を思い浮かべ、正直乗り気がしなかった。けれど、礼金・手数料がかからないので、まあしょうがないかと思っていたのだが、なんと最近建てられたものの中には超高層のものまであるようでびっくりしてしまった。僕が見にいくところも最近の新築マンションでは当たり前になってきた床暖房がついていたりと、写真で見る限り新築や分譲のマンションと遜色ない。
その床暖房、「使用するのにいくらかかるんですか?」と窓口の係の女性の方に聞いたら、「ガス代だけですよ」という答え。そんなものか、と思って別段気にしないで会社に帰ってきたら、その女性の方から携帯電話に電話がかかってきて、「申し訳ありません、さきほど嘘をついてしまいました。使用料が最初一回だけでですが東京ガスに払う必要があります」とお詫びの電話がかかってきたのだ。
僕はこの電話に大変感動してしまった。無責任で自分の間違いを決して認めない人が大半のアメリカでは逆立ちしたってありえない話だ。しかも営利企業ではない団体に所属する人だったらなおさらだ。
ずっと日本にいる皆さんにとっては当たり前のことなのかもしれないが、このサービスの質は世界随一、とっても貴重だ。自分の国をちょっと誇りに思った瞬間だった。
2004/10/19 09:00:00