Rack で作るジブン Web フレームワーク(1)
以下の方を対象読者としています。
- Ruby は少しわかる
- ファイルやフォルダを作ることができる
- Web はあまりわからない
Rack の厳密な説明は他にゆずるとして、とりあえず Rack とは、それを使って Web フレームワークを作ることができるものと覚えておいてください。
さっそく使ってみましょう。
Rack は gem のライブラリとしてインストールできます。以下のコマンドでインストールします。
$ gem install rack
Rack を使って Web フレームワークを作るには、以下の2つのファイルが必要です。
config.ru
require './app.rb' # 同じフォルダ内の app.rb を読み込みます。
run App.new # 読み込んだ app.rb で定義されている App のインスタンスを作成します。
app.rb
class App
def call(env) # Rack ではこの call というメソッドを定義するのがルールです。
[
200, # 返す HTTP ステータスコード
{'Content-Type' => 'text/html;charset=utf-8'}, # コンテンツのタイプ。HTML で文字コードは utf-8 です、と宣言しています。
['<html><body>Hello</body></html>'] # コンテンツの中身
]
end
end
上記2つのファイルがあるフォルダから以下のコマンドで rack を起動します。
$ rackup
ブラウザを起動し、http://localhost:9292 にアクセスしてください。
以下のように Hello(App で定義したコンテンツの中身) と表示されたら成功です。
2018/06/17 09:00:00