» Maker Faire Singapore で ML2Scratch を出展してきました(観光編)
» Maker Faire Singapore で ML2Scratch を出展してきました(Maker Faire編)
Maker Faire Hong Kong に引き続き、Maker Faire Singapore で ML2Scratch を出展してきました。
香港に行ったときに時差が少なくてとても快適だなあと感じたので、しばらくこの時差1〜2時間以内の範囲で行動しようと思い立ち、アジアやオセアニア地域の Maker Faire を制覇していこうと思ったのです。
金土日は Maker Faire で、それより数日前に家族と現地入りして、シンガポールの観光三昧でした。
地震がなく、お金をふんだんにかけることができるからか、ユニークな形のビルが乱立しています。
定番の観光コースということで、ガーデン・バイ・ザ・ベイ。
巨大なガラスのドームの中、人工の滝が流れるクラウド・フォレスト。「天空の城ラピュタ」などのジブリのアニメの世界を連想しました。
こちらは、人工の木「スーパーツリー」。「アバター」の世界のようです。
定番中の定番、マーライオン。
シンガポールは華僑の人達の国というイメージがあったのですが、街を行き交う人達の人種は様々。中国系だけでなくイスラム系、インド系、そしてまれに欧米の人たちもいて、アメリカのような他民族の国なんだなという印象を受けました。
アラブ・ストリートを歩き、巨大なモスク、サルタン・モスクを訪問。残念ながら行ったその日は閉館していて中身は見られなかったのですが、まわりはアラブの雰囲気で、ゼルダの伝説のゲルドの街を連想しました。
どこも整然としており、ガムの国内持ち込み禁止、地下鉄の飲食、ポイ捨ては厳禁(違反すると罰金を取られるらしい)ということから予想はしていましたが、トイレを始めどこも清潔で、いままで訪れた国の中では断トツで綺麗でした。
国全体がディズニーランドのようなテーマパークというか、映画、小説や漫画、ゲームに登場する未来都市のようでした。アジアの雑然とした感じが少し覗いているところもあるのですが、それを人工的に統制、管理している感じでした。
約1週間の滞在中、そういえば一度も警官らしき人を見ることがなく、治安が悪そうな雰囲気をいっさい感じることがなかったのも印象的でした。防犯カメラはいたるところにありましたが。。
シンガポールの人たちも全体的にとても親切で、国全体は清潔で、治安も良いと全く嫌な思いをすることのない完璧な家族旅行でした。
シンガポールの国の成り立ちに興味を持ち、帰りの飛行機と帰国してから、物語 シンガポールの歴史 (中公新書)という本を読んでみて、その種明かしをされたようでした。
アジア各地域から移民が集まる小さな国を、アジア屈指の経済大国に成長させた裏には、リー・クアン・ユーという強烈な個性を持ったリーダーを持つ国民行動党という独裁政権が隅々までデザイン・管理していたのだというカラクリを知って、何だか複雑な気分になりました。
言論の自由がない、超エリートに管理・統制された社会、独裁政権、とこれらのキーワードだけを見ると、どんなディストピアだと思ってしまうのですが、実際にこの目で、治安が良く清潔で整然とした街並みを見て、体験してしまうと、それも悪くないんじゃないかと思ってしまうのです。実際、今後僕の中での好きな国の一つに挙げることになると思いますし、住むのも悪くない、またもう一度行ってみたいと思っています。
シンガポールにこれから行く人にはぜひおすすめなのですが、これを読んでから行くとネタバレになってしまいそうなので、僕のようにシンガポールに行ってから読むのがもしかしたらいいのかもしれません。
Maker Faire Singapore で ML2Scratch を出展してきました(Maker Faire編) に続きます。
岩崎 育夫
中央公論新社
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