2016.07.11
GitHub で日本国憲法を修正してみる - 第9条編
参院選で自民党が圧勝し、改憲の発議が可能になるかもしれないということで、いまのうちに憲法を勉強しようかなと思い立ちました。
もちろんまずは実際に読んでみるがいいのですが、エンジニアとしては、やはり自分なりに修正したくなってしまいます。そこで、ソースコードのように修正履歴を管理できないかなと思って探してみたら、ありました!
日本国憲法 - GitHub Pages
ちなみに、GitHub はプログラムのソースコード管理に使うエンジニアのためのツールですが、データの共有や文書管理にも威力を発揮する便利なツール。ホワイトハウスのアカウントをのぞいてみると、たとえば Petition Signature Form(嘆願書のフォーム)なんかあって、だいぶすすんでる。
The White House
とりあえず、冒頭の日本国憲法のレポジトリを自分のアカウントにフォーク(コピー)してみました。
champierre/NihonkokuKenpo
さて、憲法を読むのは、センター試験で「倫理・政経」を勉強したとき以来ではなかろうか。
普通読まないですよね。。結構長いし。全11章かあ。。
というわけで、とりあえず誰もが知っていて一番みんなが話題にし論争になる第9条から、臆せずとりかかることにします。
第9条は第2章にありました。
NihonkokuKenpo/src/chapter2.markdown
お、第2章には第9条しかない。わずか3行。これは最初にとりかかるにはちょうどいい長さです。
ざっと読んでみると、言い回しが古臭くて読みにくいです。
意味が変わらないように注意しながら、言い回しを変えたり、不要と思える部分を削除します。ソフトウェア開発の世界では、これをリファクタリングと言います。
これでちょっとは読みやすくなりました。
さて、いよいよセンシティブなところに切り込んでみます。
憲法9条第2項ですね。
小学生のときに初めて憲法を勉強し、第9条および自衛隊のことを勉強したとき、こどもながらに「おや?」と思ったことを良く覚えています。「戦争をしない」これはいいことだと思いましたが、「軍隊を持たない」は、え、じゃあ誰か攻めてきたときどうするんだろう?と。でも戦車も戦闘機も持っている自衛隊というものがある、と。。あれ?「軍隊を持たない」って宣言してるんじゃなかったっけ?さらにさらに、向こう側が攻めてこない限り、こちらは攻撃できない、と教わりました。それは、立派なことではあるけれど、こちら側が圧倒的な強さを持っていないとやられてしまうよ、と思いました。
それから大人になった僕は、震災のときなどの災害救助で活躍する自衛隊を見てきましたし、軍隊をまったく持たなくてもいいと潔く言えるほどの勇気は持ちあわせていません。もし家に泥棒が入ってきたら、観念したほうがいいときもあると思うけど、家族に危害が加えられそうなら木刀かゴルフドライバーで応戦するというオプションも持っておきたいです。
というわけで、戦争や侵略のためには使わないけれど、軍隊は持つ、というかすでに自衛隊という軍隊を持っているのでそれと矛盾しないように修正したのがこちらです。
わずか1文字の追加でバグを直してやりました。コードの修正はなるべく少ないほうがいいのはソフトウェアエンジニアには常識です。
国民投票にかけるときは、修正項目ごとに賛成・反対を問うそうなので、これくらい短い修正ならば判断しやすいのではないでしょうか?
というわけでこちらが9条修正に対するプルリクエストです。
Feature/fix 9 jou
だいぶすっきりしました。
コード量減りましたし、長年自分のなかでモヤモヤしていたバグをたった一文字の追加でやっつけてやりました。我ながら渾身のプルリクエストだと思っています。
いいね、と思ったら :+1 やリアクションをお願いしますね。
けしからんといったご批判もあるやもしれませんが、僕の人格を攻撃することなく Issue をオープンするなり対案の Pull Request を送るといった建設的なりアクションをお願いします。
自分だったらどう修正するかなと考えながら憲法を読むのは楽しいですし、とても勉強になるので、みなさんもやってみてはどうでしょう? Git 使ったことないって人には、いい勉強になりますし。
改憲とか重く考えてしまうものですが、もっと気楽にみんなでこうしたらいいんじゃないかとか意見を言い合える方が良いと思います。
また時間あるときに第2章以外もみていきたいと思います。
もちろんまずは実際に読んでみるがいいのですが、エンジニアとしては、やはり自分なりに修正したくなってしまいます。そこで、ソースコードのように修正履歴を管理できないかなと思って探してみたら、ありました!
日本国憲法 - GitHub Pages
ちなみに、GitHub はプログラムのソースコード管理に使うエンジニアのためのツールですが、データの共有や文書管理にも威力を発揮する便利なツール。ホワイトハウスのアカウントをのぞいてみると、たとえば Petition Signature Form(嘆願書のフォーム)なんかあって、だいぶすすんでる。
The White House
とりあえず、冒頭の日本国憲法のレポジトリを自分のアカウントにフォーク(コピー)してみました。
champierre/NihonkokuKenpo
さて、憲法を読むのは、センター試験で「倫理・政経」を勉強したとき以来ではなかろうか。
普通読まないですよね。。結構長いし。全11章かあ。。
というわけで、とりあえず誰もが知っていて一番みんなが話題にし論争になる第9条から、臆せずとりかかることにします。
第9条は第2章にありました。
NihonkokuKenpo/src/chapter2.markdown
お、第2章には第9条しかない。わずか3行。これは最初にとりかかるにはちょうどいい長さです。
ざっと読んでみると、言い回しが古臭くて読みにくいです。
意味が変わらないように注意しながら、言い回しを変えたり、不要と思える部分を削除します。ソフトウェア開発の世界では、これをリファクタリングと言います。
これでちょっとは読みやすくなりました。
さて、いよいよセンシティブなところに切り込んでみます。
憲法9条第2項ですね。
小学生のときに初めて憲法を勉強し、第9条および自衛隊のことを勉強したとき、こどもながらに「おや?」と思ったことを良く覚えています。「戦争をしない」これはいいことだと思いましたが、「軍隊を持たない」は、え、じゃあ誰か攻めてきたときどうするんだろう?と。でも戦車も戦闘機も持っている自衛隊というものがある、と。。あれ?「軍隊を持たない」って宣言してるんじゃなかったっけ?さらにさらに、向こう側が攻めてこない限り、こちらは攻撃できない、と教わりました。それは、立派なことではあるけれど、こちら側が圧倒的な強さを持っていないとやられてしまうよ、と思いました。
それから大人になった僕は、震災のときなどの災害救助で活躍する自衛隊を見てきましたし、軍隊をまったく持たなくてもいいと潔く言えるほどの勇気は持ちあわせていません。もし家に泥棒が入ってきたら、観念したほうがいいときもあると思うけど、家族に危害が加えられそうなら木刀かゴルフドライバーで応戦するというオプションも持っておきたいです。
というわけで、戦争や侵略のためには使わないけれど、軍隊は持つ、というかすでに自衛隊という軍隊を持っているのでそれと矛盾しないように修正したのがこちらです。
わずか1文字の追加でバグを直してやりました。コードの修正はなるべく少ないほうがいいのはソフトウェアエンジニアには常識です。
国民投票にかけるときは、修正項目ごとに賛成・反対を問うそうなので、これくらい短い修正ならば判断しやすいのではないでしょうか?
というわけでこちらが9条修正に対するプルリクエストです。
Feature/fix 9 jou
だいぶすっきりしました。
コード量減りましたし、長年自分のなかでモヤモヤしていたバグをたった一文字の追加でやっつけてやりました。我ながら渾身のプルリクエストだと思っています。
いいね、と思ったら :+1 やリアクションをお願いしますね。
けしからんといったご批判もあるやもしれませんが、僕の人格を攻撃することなく Issue をオープンするなり対案の Pull Request を送るといった建設的なりアクションをお願いします。
自分だったらどう修正するかなと考えながら憲法を読むのは楽しいですし、とても勉強になるので、みなさんもやってみてはどうでしょう? Git 使ったことないって人には、いい勉強になりますし。
改憲とか重く考えてしまうものですが、もっと気楽にみんなでこうしたらいいんじゃないかとか意見を言い合える方が良いと思います。
また時間あるときに第2章以外もみていきたいと思います。
2016/07/11 09:00:00