Scratch Day in Tokyo 2019 Show & Tell 振り返り
今年も Scratch Day in Tokyo 2019 が青山学院アスタジオで行われました。
いつもどおり担当することになった Show & Tell は、これまでの振り返りで出ていた問題点を概ね解決し、また多くの関係者皆さんの協力があって、これまでで最多の発表作品数であったにも関わらず、最もスムーズにほとんど問題なく進めることができたのではないかと思う。
2012年に参加したScratch@MITの、本家 Show & Tell でこどもたちが壇上で自分の作品をデモしているのを見て、東京でもやりたいと思い、2013年のScratch Dayで始めました。その頃は発表者が集まらず、自分の子どもたちにお願いして登壇してもらったりしていたほど。今回7回目を迎え、作品は過去最多の応募となり、これまで守ってきた応募者全員に発表してもらう、という方針を守るには、時間が足りませんでした。実行委員内で調整を進め、結果、終了時間を30分伸ばし、一部の方には展示にまわってもらい、一人あたりの持ち時間を3分におさえてもらうことで、何とか全作品に発表の機会を持ってもらうことができました。
Keep(来年も続けたいこと)
第1部MC御家さん、質問を会場の皆さんから聞くようにして、以降第3部までずっと続けたが、圧倒的に前席に座っている登壇者からポンポン質問が出てきて、日本の大人社会ではなかなか見られない光景で大変良かった。
CoderDojo吉祥寺の山浦さん発案で登壇者用に名札を受付で配布したのだけど、出欠管理になるし、一目でわかるし、そして帰りには名札ケースは返してもらって中身は持って帰っていいんだよ、その名札は登壇者だけの特別なものだよ、と言ったらとても喜んでいたので凄く良いアイデアだった。
三部構成で普段の数名での運営は無理そうということで手伝ってくれる方を募集し、MCの御家さん、グッチ、サンダース、竹中さん、そのほか進行を手伝ってくださった皆さんのおかげで運営はスムーズだった。フォーラムでの募集に応えてくれた方々に当日呼びかけることができずごめんなさい。
Problem(問題点)
準備できるワイヤレスマイクが一本しかなかったのは大変だった。登壇者用にはマイクしたまま操作できるように、ヘッドセットタイプのマイクがあると良さそう。
Scratch 3のオフライン版は結構バギーで、オンライン版と同じようには動かず登壇者にはせっかくの自慢機能が動かなかったりしてストレスだったよう。WiFiが一応使えたので全編オンラインでいきたかったが、途中通信状況が悪くなりオフラインにスイッチせざるをえなかった時が厳しかった。
Try(来年改善したいこと、やってみたいこと)
後から気づいたのだが、それぞれの部の全作品を、オンラインでつながっているうちに別タブで開いてしまっていれば、進行はかなりスムーズだったはず。
来年の予想応募作品は50近くと思っていて、これまでの方法ではShow&Tellが開催できない。主観で作品を選択するのはやりたくないので、今のところ一番有力なのは、先着順で30作品を採用し、残りは展示コーナーにまわってもらうか、当日自由発表エリアで自主発表してもらうというもの。
ここ数回のShow&Tell登壇者は性別、年齢幅広く参加してもらっており素晴らしい限り。今回初めて、香港からの参加者が英語で発表してくださった。Scratchコミュニティ全体の英語ユーザー比率を考えると、Scratch Day in Tokyo はもっとインターナショナルなイベントであってもおかしくはないのにとは思う。
ScratchやCoderDojoのコミュニティに参加して僕が楽しいと思うのは、そこに若く新しい明るい未来を垣間見ることができるからだ。加えて様々な国籍の人が生活していて各国言語が入り乱れている未来を僕は想像するので、まずは手の届くScratchおよびCoderDojoのコミュニティを国際化していくことを個人的なTryとしていこうと思う。
[2019/05/14追記]
展示スペースのShow&Tell出展者ブースの方は、イベント中はほとんど立ち寄れず様子がわからなかったのだが、展示ブースの方をおもに見ていてくれた @togazo さんが振り返り記事にまとめてくれました。
2019/05/12 09:00:00