お銚子(徳利)の注ぎ口の秘密
お銚子でお酒を注ぐとき、注ぎ口を避けるのがマナーである、ということを聞いたことがあるだろうか?
会社でプロジェクトの完了を祝う打ち上げということで、日本食もどき(?)のレストランでランチを食べた。日本酒を頼んだ同僚達、彼らはロシア人なのだが、がお銚子とおちょこを興味深そうに眺めながら、「これはどう使うのが正しいんだ」と聞いてきた。私は学生の頃お酒の席で、お銚子でお酒を注ぐときには注ぎ口を避けるのがマナーだ、と聞いていたのでそれを得意気に説明した。同僚達は、「へえ、そうなのかあ」と驚いていたが、そこはチェスの国、数学の国、ロシアの方々である。次の瞬間には、「それはなぜなのか説明してくれ」ということになった。理由を知らなかった私は困ってしまい、宿題にしてもらった。
というわけで、うちに帰ってインターネットで調べてみると、「戦国時代、武将を暗殺するときは、お銚子の注ぎ口に毒を塗っていたことから、注ぎ口を避けるのがマナー」という説を発見した。こことここにあるけれども、まあ本当のところはわからない。けれどもそれらしい興味深い話なので、「こういう説もあるよ」ということで宿題の答えとして報告しておこう。
ちなみにお銚子とお銚子と書いてきたが、あの首のところがきゅっとしまったお酒を注ぐいれものは本当はお銚子ではなく徳利と呼ぶのが正しいようだ。ここを読んで知りました。
日本を離れてかえって日本のことを良く知るようになるものだ。
2002/05/04 08:59:59