クックパッド「開発コンテスト24」に参加しました - その1
(サービスの設計の話だけですっかり長文になってしまったので、予期せずエントリーをいくつかに分けることにします)
24時間で課題に沿う「生活をより便利にするサービス」を開発するクックパッド主催の「開発コンテスト24」に参加しました。
» エンジニア向け「第2回 開発コンテスト24」開催 | クックパッド株式会社
サービスの設計・開発・デザインなどプロダクトをリリースするためにやらなければいけないことをすべて24時間以内にこなさなくてはいけないので、3日分くらい働いた感覚です。
課題提出後はすっかり疲れて何もできなかったのですが、一夜あけ、せっかくなので貴重な体験のなかで得られた知見を残しておこうと思いブログを書くことにしました。
具体的なシーンを思い浮かべることができるサービスを
@bluerabbit777jp さんから「コンテストに参加するので手を貸してほしい」という Twitter の DM を受け取っているのを確認したのは、金曜日22時頃、Startups 2011 に参加し、懇親会の後ほろ酔い気分で家に帰り着く途中のことでした。
Startups 2011 がどうもスマートフォン上のソーシャルゲームなどゲーム系に比重を置いている印象を受け、僕的にはどうも違うなあ、と思っていたところ、開発コンテスト24の方は、
(普段の生活で)半径3m以内にいる人が困っていることを解決する
というテーマで「生活をより便利にするサービス」という課題だったので、「生活を変え便利にするものづくり」を心がけている僕としては、ぜひ参加しておこう、ということになりました。まあ、たぶん酔いのせいもあったんだと思います。
帰宅途中の電車で Skype チャットで相談しながら、駅からの徒歩区間では Skype 通話に切り替えつつ、サービスの内容を二人で練り上げました。
@bluerabbit777jp さんからの最初の提案は、おてつだいロボ 的なサービス、でした。けれど、僕が「おてつだいロボ」を知らなかったのもあり、具体的に半径3メートル以内の助けてもらいたい人とそれを助けるサービスがイメージできず、@bluerabbit777jp さんも「10秒で伝わらないアプリはだめぽ。。」ですねということで別のサービスを考えることにしました。
@bluerabbit777jp さんのところでは新しい家族が増えたばかりで、赤ちゃん向けなど困っている題材はたくさんありそうで、困っている例をいろいろと聞いていたのですが、「仕事ではまってて声をかけてほしいときがある」という話から発展し、
という「10人くらいのハンズオン形式の研修」で困っている例を聞き、これを解決するサービスを作ればいいんじゃないか、ということになりました。
こうした勉強会は僕も参加することがあり、容易に使うシーンを想像することができたので、自然とどういうサービスを開発すればいいかイメージできたのです。
例えば、
- 見知ったメンバーだったら別だけれど、知らない人が集まった勉強会とかで誰がどこに座っているかチューターの人はすぐには覚えられない。 -> ならば座席表がすぐにみられるといい
- はまっている人は自分では自覚できていない。 -> 自分がどんな作業をやっているか簡単に報告できるようにして、長時間同じ作業をしている人 = はまっている人 ということでチューターの人にわかるようにしたらいい
- 「助けが欲しい」という意思表示ってなかなかしづらい -> Help Me ボタンみたいなのがあって押せばチューターに伝わるようにしたらいい
- コードラボのような場合はメインの作業は画面全体を使っている。わざわざこのアプリのためにウェブページ一枚開けておくのはきっとじゃまだろう -> 生徒側のアプリは Chrome Extension のような邪魔にならないものがいい
- チューター、先生役の人はたぶん席をあちこち渡り歩いている -> チューター、先生側のアプリは iPhone アプリのように手元で確認できるもののほうがいい
といったことが、実際のシチュエーションを想像することで次々と決まっていきました。
実際に困っている人、具体的なシーンを想像し、それらに対する解決する方法を考えると、その解決方法は結構自然な形になります。
次に参加するコードラボや勉強会で実際に使えるアプリをつくろう、と思えば自然と力も入ります。
(サービスの設計の話だけですっかり長文になってしまったので、いったんここで切ります。日曜日でこれから外出の予定があるので…帰ってきたらツールの話など、続きを書きます)
2011/04/24 12:13:28