僕は発展途上技術者

グランドキャニオン2日目




今日の目玉は二つ、Bright Angel Trail というトレイルと夕日だ。


トレイルはキャニオンの一番下まで続いており、下まで降りて登って帰ってくるのに通常は二日。これを一日でやろうとして疲れて体を壊し、死んでしまう人もいるのだそうだ。我々は子連れなので30分ほど降りて帰りは1時間ほどの登りで帰ってきた。ほんの少し堪能したといったところだ。ところどころ崖に岩が突き出た場所があり、そういう所へ危険をかえりみずに行って転落して死ぬ人もいるらしいのだが、景観第一なので柵などいっさいない。日本だと死者が出たら閉鎖されてしまいそうだが、アメリカでは「さんざん警告しているのにそれを守らずに死んだら本人のせい」といったところか。


夕日に映えるグランドキャニオンはさんざんガイドブックに書かれている通りだが、素晴らしかった。これまた写真をアップロードしたので、昨日のと見比べてほしい。


グランドキャニオン




今日から八日間は、私的なグランドサークル旅行日記とさせてもらいます。サンフランシスコからラスベガスまで飛行機で1時間半、そこからレンタカーでのんびりほぼ1日かけてグランドキャニオンまでドライブ。今日はヤキポイントという一箇所だけからグランドキャニオンを拝んだが、グランドキャニオンは一番最初に見たときが最も感動するとも言われている通り、「これはすごい」と思った。写真をアップロードしてみたけれど、やはり実物は全然違う。


地獄のアクセスカウンター


伽藍とバザール(ASIN:4895421686)の著者として有名な Eric Steven Raymond はアクセスカウンターについて、



あなたは2317番目の訪問者です!。へーそう。気になるみたいだね?(俺たちには関係ない)。ヤフーやアルタビスタを使えば地球上の例えば食器棚のページや雑踏の関連ページを当たってみるためには何の苦労もいらないんだよ。この果敢で新しいインターネットの世界ではアクセスカウンターなんて低能のエゴの表明以外のなにものでもないんだよ。ただ、どれくらいたくさんの人がこのハデハデページに来てしまったかを教えてくれるってもんだ。けれどもそのページを開い"だめだこりゃ"とぼやく人の数や"マウスをクリックしてね"というメッセージより早く出ていってしまった人の数すらもわからない。もっというと、アクセスカウンターなんてページのキャッシュは食うしインターネットの回線への負担になるだけのシロモノ


ようこそ地獄のHTMLページへ


と言っていますが、「どのくらいの人がサイトを訪れているのか知りたい」という欲求には勝てず、アクセスカウンタを設置。なるべく控え目に、スゴい!!カウンター(http://sugoicounter.com/)というのを設置。http://d.hatena.ne.jp/maspro/20030516#1053077913 で紹介されていました。


悲しい話「ペットブームの陰に...」


http://d.hatena.ne.jp/FlowerLounge/20030601#1054475837


実家には飼い犬が2匹いるから、人ごととは思えない。常識・責任感が欠如しているような人はペットを飼ってはいけない。


戦争好き、銃・麻薬がはびこり病んでいると思われるアメリカではあるが、ペット・動物に対する扱いに関しては、私が生活する地域、および見聞きしている範囲では、日本よりもずっと進んでいるように思う。日本ではおなじみの風景、犬同士がすれ違うときにお互いに吠えあい飼い主が一生懸命制しているというのはアメリカでは全く見た覚えがない。2歳になる息子が触ってもいいかと尋ねれば、おとなしく伏せて触らせてくれる。だいたいどの犬も非常に良く訓練されていて、プロの訓練士に見てもらっているという話を聞いたこともあるが、それだけ飼い主は愛情をそそぎ、責任を持っているということである。


悲しい話「地下資源が煽るコンゴの内戦」


http://tanakanews.com/d0602congo.htm


私たちの豊かさとはいったい何なのだろう?と考えてしまう。毎日使う車のガソリン、パソコンの電子部品、こういったものの何パーセントかは内戦で流された人々の血なのかもしれないと思うと、なんとも暗い気持ちになる。ダイアモンドのコマーシャルに出てくる綺麗なストーリーも、これを読んだあとには褪せてしまう。


バック・トゥ・ザ・フューチャー パート3


点数: 8/10


いまさらなのには理由がある。明日からの旅行で、モニュメントバレーにも行くのだが、ここではたくさんの西部劇が撮られている。この映画もモニュメントバレーで撮られた映画のうちの一つで、訪れる前に見ておこうと思ったわけだ。


公開当時、劇場で見たけれど、今見てもやっぱり面白い。アメリカで生活している今、見てみると、十数年前に日本で見たときよりも背景に親しみがあるのでより面白かった。例えば、



  • ドクがクララにタイムマシーンで未来に帰ることを打ち明け別れを告げる。クララはドクがふざけた作り話でもって別れようとしていると思い込み、猛烈に怒る。この猛烈な怒りようは普段、アメリカ人女性の気の強さを見ていれば納得の怒りようである。

  • マーティ達が将来(30年後?)住む集合住宅が建設中、あるいは自分達が今住んでいる家が30年前にタイムスリップしたときには建設中というシーンがある。日本だと30年も経った家なんてそうとうボロだが、こっちでは30年、40年のアパートなんてざらで、こまめにメンテナンスしているからかそうボロくはない。

  • マーティが自分の先祖のこと(ひいおじいちゃんの名前、どこに住んでいたかなど)を正確に知っている。名前を入力すると先祖のルーツを調べてくれるソフトウェアがあったりするほど、アメリカ人は自分達の先祖のルーツを大事にしているので、納得である。


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ルービックキューブを解くレゴ


http://jpbrown.i8.com/cubesolver.html


ここ数日間で最もたまげた。Mindstorms 持っているけれど、いまだにマニュアルに書かれたサンプルロボットしか作れない。指示に従って組み立てるだけ、誰でもできる。


Mindstorms は機械オタクとコンピューターオタクの両方でないとうまく作れない。私の場合、プログラミングの方はそこそこだけれども、歯車やシャフトをいろいろ組み合わせる機械系の方はどうも苦手である。


http://d.hatena.ne.jp/koseki/20030529#p4


http://d.hatena.ne.jp/masah/20030527#p14


より


子供が作る旅行計画


来週、旅行を計画している。その話を会社のアメリカ人の同僚としてしていたら、感心な話を聞いた。彼の友人は、小学生くらいの自分の子供達に旅行の計画をまかせるのだそうだ。どこで泊まるか、どこで食事をとるのか、といったことを計画させ、ガソリン代はいくらになりそうなのかまで計算させて予算を立てさせるのだそうだ。これはとても面白い試みだ。子供達は楽しく、そしていろんなことが学べるはず。私の息子はまだ2歳だが、もっと大きくなったらぜひやってみたい。


オンライン予約


1週間後にグランドサークル巡り旅行を計画している。飛行機・レンタカー・ホテルの予約は全て Web 上からできてしまうのでとても便利。


アメリカ生活三年で慣れたとはいっても、電話予約のストレスを全く無くすことはできない。ちゃんと間違えずに予約できたのだろうかという不安からくるストレスに加え、どちらかというこちらの方が強いのだが、この国での人間がおこなう客対応のクオリティの低さにストレスを覚えるのだ。


飛行機のチケットを Web 上から予約しようとしたら、子供の料金についてはカスタマーセンターに問い合わせてくれ、とあるので電話する。説明を聞いていて少しこちらが混乱したのだが、どうやらオンラインで予約した場合の大人料金の方が正規の子供料金よりも結局安いということを言っているのだろうと推測してそのように確認してみると、「だから、さっきからそう言っているでしょ」的な答え。電話を切って、パソコンの予約画面に戻ると、「火曜日朝出発だといくら?じゃあ昼は?じゃあ水曜日は?」といったこちらの問い合わせに、文句一つ言わずにいつまでも付き合ってくれるコンピューターに対して正直ほっとする。


この国では、Web の提供するサービスが良く考えられていて使いやすいということに加え、競争相手である人間の提供するサービスのクオリティがもともと低いということがあって、すでに人間よりも Web の方が上と言えるサービスが多い気がする。


みんなの家


点数: 7/10


三谷幸喜の作品はドラマでも映画でも結構好きだ。「家を建てる」という、実際にはいろんなドラマが生まれそうなんだけど、誰もネタとしてはとりあげなかった題材をうまく料理するあたりはさすが。


映画を見て、日本の扉は外開き(玄関の扉が家の外側に開く)、欧米の扉は内開き(反対に内側に開く)というのを初めて知った。そういえばアメリカに住む我々のアパートはちゃんと内開きになっている。狭い日本の家はスペースを有効利用するために外開きになっているのだそうだ。


また、トイレのような日差しなど必要ないスペースは北向きにするという固定観念に、唐沢寿明演じるデザイナーが嘆く場面があるが、うちのトイレは天窓が付いていて昼間は電気を点けなくてもいいほど明るいのが自慢だ。一日に行き来する回数は意外にトイレが一番多いのかもしれない。そうなるとトイレが気分いいところなのかそうでないかは結構大事であると言える。特に私はトイレが近いのでなおさらだ。


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