僕は発展途上技術者

Harry Potter 5 427 page


現在 427 ページ。id:amatubu さんと競い始めました。競読。



Not bad


僕の勤める会社の同僚のほとんどはロシア人だ。彼らは数学が得意。旧ソ連諸国は東欧・中国と並んで数学オリンピックの上位常連国だ。チェスも強い。そんな彼らとプログラミングは相性がいいのでソフトウェアの開発者にロシア人は多い。


彼らに How are you? と尋ねると、たいがい返ってくる答えは Not bad だ。日本の英語教育の決まり言葉 Fine, thank you ではない。アメリカ人は Good とか Great などたぶん調子が悪かったとしても常にポジティブな反応を返す。でもいつもポジティブという考え方は日本人の僕にはどうも合わない。むしろロシア人の反応の方がしっくりくる。


「調子はどう?」と聞かれたら僕含めほとんどの日本人は「まあまあ」と答えるのではないだろうか。だったら、How are you? の答えは日本人なら、Not bad あるいは so, so だ。


このようにけっこうロシア人的考え方と日本人的考え方は似ていて、僕はアメリカ人よりもロシア人の方に近いものを感じることが多い。



クオーター


上記で「Give し続けたい」なんて書いておいて、今日の朝さっそくその機会を逃してしまった。会社の最寄駅の改札口を出たところで、電話をかけるのに小銭を持ち合わせていないバイカーが Do you have 50 cents? (50セント持ってない?)と聞いてきたのを無下に断ってしまった。あとから財布の中身を確認したらクオーター(25セント)しか入っていなかったのだけれど、そのクオーターだけでもさしだせば良かった。反省の意味をこめて、この日記にメモしておく。



オープンソースは夢の世界?


Ruby の開発者である Matz ことまつもとゆきひろさんの日記


http://www.rubyist.net/~matz/20040512.html#p01


を読んで知ったのだが、NHK のページで子供向けにオープンソースを説明している。


http://www.nhk.or.jp/netabra/lesson/net26/0221_1.html


この説明を読んで、技術だとか情報を含め自分が持っている全てのものという意味を込めた「ソース」を惜しみなく他人に与える精神を身につけた子供達ばかりが大人になったなら、どんなにか平和な世界になるのだろう、なんて夢想してしまった。


でもそんな夢のような世界は実際に一部に存在している。


オープンソースの考え方を知るためのバイブルとも言える伽藍とバザールを読んだとき、こんな夢のような話が現実に起こっていることを知り興奮したものだ。そんな世界を経験してみようと思って POPFile を日本語化してみたが、実際に伽藍とバザールに書かれていたようなことが日々起こっていて驚きの連続であるとともに楽しい。


http://www.100shiki.com の管理人である田口さんと会う機会があったのだが、「ネットで情報発信していて自分が『良い人』になった」と言っていたのが印象的だ。自分の持っているものを Give し続ける人はどんどん『良い人』になっていくのだろう。実際田口さんはとっても『良い人』だった。


オープンソースの精神はそんな『良い人』をどんどん生産していく力がある。POPFile 日本語化プロジェクトで今では僕よりも活躍している id:amatubu さんもまだ会ったことはないんだけれど、フォーラムでの発言や日記の文章にはその『良い人』ぶりがにじみでている。僕が勝手にネット上の師と仰ぐ結城浩さん(http://www.hyuki.com/diary/) も『良い人』に違いないと確信している。


父方の祖母に「人に対して親切にし続ければ、それは必ずまわりまわって自分のところに戻ってくる」ということを小さかった頃に言われた。自分に返ってくるリターンのために与えるという考え方は打算的なのかもしれない。でも実際にリターンを全く期待せずに Give するなんてことができる人はどれくらいいるのだろうか。打算的ではあっても結果的に Give し続けたい。そういう人ばかりになれば、少しでも世の中は良い方向にすすむんじゃないだろうか。



insert.pl の日本語対応


久々に POPFile をいじってみた。insert.pl を日本語対応にした。パッチを


http://sourceforge.net/tracker/index.php?func=detail&aid=952353&group_id=63137&atid=502958


に投稿。


メールを1行ずつ読み取ってデコードおよび分かち書きをするという方針に変更したおかげで、insert.pl の変更は非常にすっきりしたものとなった。



機能要望アンケート変更


POPFile 日本語化機能要望アンケート


http://popfile.sourceforge.jp/cgi-bin/enq.cgi


を少し変更し、一人一票の制限の有効期間を1週間にした。つまり1週間すれば、また新たに投票できる。


http://sourceforge.jp/forum/forum.php?thread_id=5157&forum_id=3073



「超」英語法


amazon でこの本を購入


著者の野口悠紀雄は大学教授というえらい地位にあり、そして年齢は60を越えているにも関わらず、まだ英語を、そして新しいことを勉強しようというその姿勢にはおそれいる。僕が尊敬する人のうちの一人だ。


英語を聴く能力がものすごく重要だということを非常に明確な論理で説いている。会話の中で、ネイティブの言った言葉を聴きとり、それをおうむ返しで使うことによって会話を成立させるテクニックには「なるほど」と感じた。


他の英語勉強方法については、よく考えれば自分がおこなってきたことと同じなのだけれど、「この方法で良かったんだ」と再確認させてくれることにより、同じ勉強方法もより効率が良くなる。「この方法で正しいんだろうか」というもやもや感をサッと取り去ってくれた。


その再確認された点をいくつか挙げると、


英語は丸暗記法で勉強せよ


高校のときに、駿台予備校が出版する「英文700選」という重要例文が並んだ参考書を使い、友達と10個ずつ覚えてはそらんじて書き出すテストをした。そして、間違いが少ない方が100円もらえる、というようにしたのだ。この「人と競う」という要素を入れると何か目標を達成したいというときに有効だと思う。TOEIC や TOEFL といったテストを目標に勉強するというのも、この「競う」要素の一種だろう。


英語の勉強は楽しい


単語帳や重要単語を並べただけの参考書はこの本では否定されているけれども、僕は基礎作りとしては避けて通れない道だと思っている。例文を覚えるという作業と合わせてこの部分は一種の修行だ。スポーツの筋トレのようなもの。その後は英文がわかるようになり楽しくなってくる。知らない世界が開ける感じだ。まだ日本語訳されていない洋書を読む、あるいは日本でまだ公開されていない映画を観る、というのがそういった楽しみの一部である。


会話ではネイティブの相手が言ったことを利用する


あるときから会話がとたんに簡単になった僕のテクニック。まず、「もう一度言って下さい」「ゆっくり言って下さい」というフレーズを覚える。教科書には I beg your pardon? とか Could you speak more slowly? なんて書いてあるが、ネイティブが聴き返すときに Sorry? としか言っていないのを聴いて以後は、聴き返すときは Sorry? 、それでも分からないときは、In other words?


とか More slowly, please? とだけ。それで充分通じる。


また、相手が言ったことの一部だけわからなかったときには、その部分を名詞でも動詞でも何でも単に What に置き換え、あとはおうむ返しに、そして語尾を上げて聞く。例えば I have a pen の pen が聞き取れなかったとしたら、「持っている”もの”が聞き取れなかったのだから What で聞いて、you だから does じゃなくて do を使うんだろう」というように頭の中で英文法を一生懸命思い出し、疑問文を構築して、 What do you have? と聞くよりも You have what? と聞く方がよっぽど簡単だ。


英語力と言ってもいろいろな種類がある


http://d.hatena.ne.jp/jishiha/20030523#p1


でも書いたことだけれど、英語力には「仕事のための英語力」とか「原書を読むための英語力」、「映画を字幕なしで理解するための英語力」のようにいろいろな種類があり、それぞれ勉強方法が違う。どれが自分が必要としている英語力なのかを見極めて、それにあった勉強方法を取らなければならない。アメリカ生活は5年目だが、やっぱりいまだに映画を字幕なしで理解できないけれどもう落ち込むことはない。(と言いたいところだが、やっぱり少し落ち込む)



感動を与えるデモンストレーション


暗唱番号やパスワードは不要:電話上の声紋で本人確認


http://www.hotwired.co.jp/news/news/business/story/20040430105.html


(http://d.hatena.ne.jp/masah/20040430#p12 より)


すごく画期的だと思う。こういう画期的な製品は実際に試して、その実力のほど、つまり本当に声紋を認識するのかどうかを確かめてみたくなるものだ。


簡単なデモンストレーション、例えば用意されたフリーダイアルに電話して、自分の声を吹き込み、次にもう一度認証用に別のフレーズをしゃべって認識できるかどうかが試せるなんていうのが用意されているといいのに。試しに他の人に認証用にしゃべってもらったら、ちゃんと「別人です」と認識する、という具合に。そうしたら、きっと何倍もの感動を与えることができると思うのだが、残念ながらそのようなデモは用意されていない。おしい。


以前、http://d.hatena.ne.jp/jishiha/20040122#p1 で紹介した海外で日本のテレビ番組が観られるサービス 6ga.net には非常に優れた「無料お試し」システムが用意されている。このサービスはリモートのテレビパソコンで録画した番組を観ることができるというサービスだから、別に海外にいる必要はない。ただ日本にいたら、日本の番組はテレビから直接観られるのでそのありがたみは海外在住の日本人に特に大きいというだけ。だから日本にいる人でも「無料お試し」は気軽にできる。「感動を与えるデモンストレーション」を実感できると思う。



間違い電話


間違い電話がかかってきた。それも2度続けて。以下のような対応例が考えられる。


対応例その1「だから、おまえのかけた番号は間違いだ、って言ってんだろ。バカ。」(切)


対応例その2「電話取った瞬間、まだプッシュ音が聴こえていたよ。たぶん番号押している途中で僕の番号にかかっちゃったんじゃないかな。エリアコード番号が間違っているんじゃない?」


僕は対応例その2で実際に対応したのだけれど、対応例その1のような対応をする人って驚くほど多い。「2ちゃんねる」とかで。


ちなみに「間違い電話だよ」と英語で言う時は、Wrong number だ。I think you dialed wrong number. などと言う。



Conflict Map


http://www.nobel.se/peace/educational/conflictmap/index.html


(http://d.hatena.ne.jp/masah/20040428#p9 より)


伝えている内容は深刻だが、ユーザーインターフェースの素晴らしさに目をみはった。時間とともに変化する空間上の出来事をうまく表現している。うまく説明できていないので、百聞は一見に如かず、Conflict Map(直リンク)を表示し、年代を表すスライドバーの右端をドラッグして、現在つまり 2000 の少し右まで動かしてみて欲しい。この100年間にどこでどれだけ紛争・戦争が起こったかが一目瞭然だ。



プロフィール

株式会社まちクエスト代表、つくる社LLC代表。

Scratchで楽しく学ぶ アート&サイエンスRaspberry Piではじめる どきどきプログラミングを書きました。

オンラインコンテンツ: 大人のためのScratch

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