僕は発展途上技術者

Barcamp Yokohama で Libron のことについて話してきました

Barcamp Yokohamaに行ってきました。


Barcamp とは何か?


要は様々なセッションが開かれるイベントなのだが、そのセッションは当日にならないと決まらない。参加者が朝来て、自分の話したい内容をポストイットに書き込み、いくつか用意されている部屋の枠にペタペタとはっていく。


もっと詳しい説明は


» 秋元@サイボウズラボ・プログラマー・ブログ: BarCamp Tokyoに行ってきた


に書かれています。僕もこのエントリーで BarCamp の存在を知り、そしてアジア各国の BarCamp に参加している 酒井さんに「BarCamp 面白いよ」と聞いていたので、今回参加してみることにしました。


Twitter で「BarCamp Yokohama 参加中」とつぶやいたら、なんとほぼ同時刻に、その酒井さんのつぶやきで、同じ日に Barcamp Singapore に参加しているということを知りました。一足早くそのレポートがブログにあがっています。


» Barcamp Singapore 4 - Rails で行こう!


あちらは、IDA Singapore というシンガポール政府の一機関が場所と食事を提供するスポンサーとのこと。なんだか政府のレベルの差を感じる。


で、こちらはというと、場所は Yokohama International School。Barcamp 自体、新鮮で面白かったのだけれど、自分のこどもが通う地元の小学校とあまりに違うこの設備、環境があまりに新鮮でびっくり。


教室をいくつかとカフェテリアを使っておこなわれるのだが、どこでもばっちり無線 LAN は入るし、天井からプロジェクタが吊してあり、コネクタは機種によって異なる Mac 用に4種類くらいちゃんと用意されているという充実っぷり。


全セッション終了後の懇親会で Facilitator の方に少し話を聞いてみたのですが、彼女は School の先生で担当は IT とのこと。IT 担当の先生が数人という話にたまげました。教え子と思われる小中学生のこども達が「All about hacking」やら iPhone アプリを紹介するセッションに参加していたり、当日決まるセッション内容を Web に公開するお手伝いをしている子達は Google Docs を駆使していたりと、目がパチクリしてしまいました。自分のこどもの教育は、あれで本当にいいんだろうかと、ちょっと真剣に考えてしまいました。


授業料を聞いてまたびっくり。まあ極端な例を見てしまったということなのですが、でも設備自体がとんでもなく高価というわけではないはず。リテラシー、努力、熱意、適切なお金の使い方などで実現できるレベルなのではないでしょうか。


さて、Barcamp の話に戻します。冒頭に紹介したエントリの akky さんも、酒井さんも Barcamp でプレゼンテーションしてみた、といったことをブログに書かれていたので、僕もせっかくの機会と思い、 1 セッション話してみました。


Libron (Library + Amazon) How to use Firefox + Greasemonkey as life hacks


と題し、Amazon のページから最寄りの図書館の蔵書を検索できる Libron について。


LT のつもりで一応プレゼンは用意していたのですが、ひとつの枠が一時間もあると聞いてびっくり。でもセッションを聞きに集まってくださった人たちに聞くと、Greasemonkey は知らないということだったので、Greasemonkey 自体の説明をおこない、AutoPagerizeATND++、新生銀行ログインスクリプトなど便利なスクリプトを紹介した後、話を Libron につなげていったら、あっという間に一時間が経っていました。


こういった形での英語のプレゼンは正直初めて、いきなり一時間かよ、どうしよー、と思っていたのですが、フランクで熱心に聞いてくれる方ばかりだったのでそんなに緊張することなく楽しく話すことができました。「Greasemonkey がとても Useful なことがわかった」と言ってくれた方もいて、ちゃんと伝わって良かったと一安心。


使用したプレゼンは SlideShare で公開しておきます。


» Libron - Life hack of reading books for free


午後は他のセッションを聞くのに専念。今回は場所が International School ということもあって、教育の話だったり、なぜかジャグリングやっていたりとテーマが幅広く、コアで技術の話は少なかったようです。


聞いたセッションの中では startup weekend を紹介したセッションが面白かった。startup weekend は開発者やマーケティングの人、デザイナー、投資家を集め、週末を利用してプロジェクトを完成させるという開発合宿の大規模版って感じか。Tokyo でもやる計画を進めているとのことで、実現した暁にはぜひ参加したい。興味がある方はTwitterで@jonnyliさんをフォローしておくといいと思います。


Bacamp スタイルのイベントをアンカンファレンスというらしい。このスタイル、なかなか楽しいので、もっと広まればいいと思います。アンカンファレンス情報をウォッチしておき、これから機会があればまた参加したい。


Barcamp に関する情報はこちら↓


» BarCamp / FrontPage


以下、撮った写真を並べてみました。


こんな感じでセッションのタイトルがペタペタはりつけられていきます↓


Libronのセッション。せっかくなので記念に↓


斬新な天井。こどもたちの絵で埋め尽くされてる。この発想は頭の固い日本の学校にはないだろうなあ↓


廊下に貼られた生徒たちの絵。言語、文化の違いは絵にも表れる↓


関係ないがおもわず撮ってしまった、おそらくインフル予防のための告知ポスター。上の二つは駄目な例で下の三つが推奨例なのだけれど、日本人的にはそでとシャツの中(?)はなしでしょw↓


Libron の対応図書館、埼玉県内4ヶ所を追加しました

Libron のアップデート情報です。


Akira Yoshida さんのご協力で、埼玉県内の対応図書館に朝霞市立図書館、新座市立図書館、志木市立図書館、和光市立図書館の4ヶ所が追加されました。


これで埼玉県で対応しているのは、川越市立図書館、川口市立図書館、越谷市立図書館、埼玉県立図書館、所沢市立所沢図書館とあわせて9ヶ所になりました。対応している都道府県は、東京都、大阪府、京都府、神奈川県、千葉県、兵庫県、岐阜県、三重県、埼玉県内の一部です。めざせ、全国制覇!!


» Libron - 無料で本が読めるライフハック


FriendFeed で自分のブログの更新情報を twitter に自動投稿するようにしました

いままで Twitterfeed を使ってブログの更新情報を twitter に自動投稿するようにしていたのですが、結構遅れて投稿される感じだったので、カイさんの


» ブログのRSS配信をFriendFeed経由でTwitterに配信


を参考に FriendFeed に切り替えてみました。


この投稿はそのテストも兼ねているのですが、FriendFeed の設定に結構てこずりました。


上記リンク先のスクリーンキャプチャにある「Twitter 投稿の優先設定」というのが僕の設定画面には表示されていなくて、いろいろと探し回った結果、FriendFeed サイトのフッターにある「ツール&ウィジェット」から Twitter に投稿 をクリックし、Twitter へのアクセスを許可するなどのもろもろの手順を実行した直後から表示されるようになりました。


メールアドレスで FriendFeed に新規登録したのですが、もしかしたら Twitter アカウントでサインアップをおこなえばよかったのだろうか。ちょっとわかりにくい仕様です。


Libron バージョンアップ、UI をちょっと改善してみました

昨日参加した三鷹プログラマーズカフェにて、nekoya氏の一言。「Libron 使っているとき、Amazon の右上にずっとセレクトボックス出てるのうざいです」(本当はもっと丁寧な言い方でした)


というわけで、UI を変更してみました。


libron_normal
Uploaded with plasq's Skitch!

赤矢印の部分、「変更」というリンクをクリックして初めて、


Amazon.co.jp: 村上: ホーム
Uploaded with plasq's Skitch!

県や図書館を変更するためのセレクトボックスが表示されるようにしました。


まあ、なんてことない細かな変更なんですけれど、ちょっとスッキリしたかな。こういう細かな改善の積み重ねが大事なはず!


» Libron - 無料で本が読めるライフハック


Libron を埼玉県内5ヶ所の図書館、三重県内の図書館に対応させました

ほんの少し間が空いてしまいましたが、Libronがまたまた進化しました。


サイキョウラインyoshukiさんが、埼玉県内5カ所の図書館(川越市立図書館、川口市立図書館、越谷市立図書館、埼玉県立図書館、所沢市立所沢図書館)に対応してくれました。


埼玉県内図書館の横断検索の仕様が複雑なため、利用者が多いと思われる市を中心に個別に対応してくださいました。個別対応、きっと大変だったと思います。どうもありがとうございます & お疲れ様です。


また、POPFileあまつぶさんが、三重県内の図書館に対応してくださいました。ありがとうございます。三重県内の図書館は、三重県立図書館、ふるさと多度文学館、菰野町図書館以外は Web から予約ができないとのことなので、そういった図書館には、「○○図書館で予約」の代わりに「○○図書館に蔵書あり」というリンクが追加されるパッチも書いてくれました。


その他の図書館については、随時追加していこうと思っています。リクエストくだされば、それを燃料に開発がすすむかもしれません。GitHub のlibron ソースを fork し、pull request をしていただければ、すぐにマージさせていただきます。協力していただいた方々は libron のソースに以下のように名前を残させていただいています。



// ==UserScript==

// @name libron

// @namespace http://libron.net

// @description Amazon のページから最寄りの図書館の蔵書を検索

// @author Junya Ishihara(http://github.com/champierre/)

.

.

// using [ simple version of $X ] (c) id:os0x

// [ relativeToAbsolutePath ] (c) id:Yuichirou

// [ parseHTML ] copied from Pagerization (c) id:ofk

// merged with [ libron Osaka, Hyogo version ] (c) Mutsutoshi Yoshimoto(http://github.com/negachov/)

// merged with [ libron Kyoto version ] (c) Takanobu Nishimura(http://github.com/takanobu/)

// merged with [ libron Kanagawa version ] (c) Yukinori Suda(http://github.com/sudabon/)

// merged with [ libron Gifu version ] (c) Gifuron(http://github.com/gifuron/)

// merged with [ libron Saitama version ] (c) MIKAMI Yoshiyuki(http://github.com/yoshuki/)

// merged with [ libron Mie version ] (c) naoki.iimura (http://github.com/amatubu/)

// thanks

// ==/UserScript==


DateHelperJa プラグインを Rails 2.3.4 上で動作確認

業務連絡、業務連絡。


DateHelperJa が Rails 2.3.4 でも動作することを確認しました。


DateHelperJa は date_select/datetime_select を日本語表示させる Rails プラグインです。


参考:

» DateHelperJa プラグインで date_select/datetime_select を和暦に対応させる : 僕は発展途上技術者


Libron を岐阜県の図書館に対応させました

立て続けに Libron 関連の告知です。


Libron を岐阜県の図書館に対応させました。gifuronさん、どうもありがとうございます。


あ、ずっと書いてなかったのですが、基本、いままで Libron をインストールしていただいてちゃんと動いている方はアップデート不要です。


岐阜県の方で Libron を待ちわびてた方のみ、最新バージョン ver.1.6 をインストールしてください。


» Libron - 無料で本が読めるライフハック


Libron を兵庫県内、京都府内の図書館に対応させました

また Libron の話題かよー、と言われそうですが、僕自身も驚きのスピードで進化しているのでしかたないのです。


大阪府内の図書館に対応していただいたnegachovさんが、今度は兵庫県内の図書館にも対応してくださいました。


また、これは完全に僕の思い違いでいままで京都府対応と謳っていたのですが、実は京都内だけだったところを、takanovさんが、追加して京都府内も対応してくださいました。


本当にありがとうございます。


また、Twitter の libron 関連の発言をひろっているのですが、軒並み好評価で感激しています。使っていただき感想をつぶやいてくださった方々、ありがとうございます。なんかちょっとライフワークになってきちゃいました。すこしずつ対応エリアを増やしていきます。


教育のプラットフォーム化も必要だよね

一つ前のエントリー


»Libron を作ってみて思ったこと - 政府はプラットフォーム化しなくてはならない : 僕は発展途上技術者


にトラックバックをいただいた。


トラックバックしてもらったエントリーに言及したいときはトラックバックで返すのがマナーでしたよね、確か。などと思い出しながらひさびさトラックバックを打ってみる。



教育もそうだなあと思ってます。

英語ってどの先生も教えている内容は変わらず、アプローチの仕方が違うだけです。だったら、英文集みたいなもの、アクティビティみたいなものを無料で用意して、一元化してくれたら、とっても楽だったりします。


» Pool of Water 教育のプラットフォーム化


なるほど。そういえば、僕の妹も学校の教師をやっていますが、新人のころは深夜おそくまで教材作ってたなあ。いまはもうちょっと要領よくやってるのかな?


ただ、政府に集まってくるデータは、政府が公開してくれなきゃどうともならないものだけれど、なにを教えるか、どう教えるかとか、教材に至ってはどこか権威があるところが用意して公開してくれるのに頼らなくても、みんなで作り出し共有するという方法もあると思います。


以前、NHK の番組で紹介されていたのを見たのですが、アメリカには教材やカリキュラムを先生で共有しあう


» Curriki - WebHome


というサービスがあって、そこではアメリカ国内で遠く西海岸と東海岸とに離れた教師同士がカリキュラムを共有しあっていたり、なんと中国やインドの教師とも共有しあっているということでした。


アカデミックな世界では知をグローバルに共有するという考えはネットが発達する前からあったけれど、それが web やオープンソースの世界でも当たり前になりつつある。学校教育のレベルでもそういう流れになっていくのかな。。そんな風になったら面白いな、素敵だなと思ったのでした。


Libron を作ってみて思ったこと - 政府はプラットフォーム化しなくてはならない

「政府はプラットフォーム化しなくてはならない」はティム・オライリー氏の完全な受け売りです。


» ティム・オライリー特別寄稿:ガバメント2.0―政府はプラットフォームになるべきだ (元記事はリンク切れのためInternet Archiveへのリンク)


Libronという Amazon の検索結果に、図書館への蔵書検索リンクを表示するツールを作っています。Amazon の売り上げを奪ってけしからんという声が聞こえてきそうですが、図書館で本を借りる機会を増やし(エコ)、読書の習慣がつく -> 新刊はどうせ図書館にはないし人気がある本は100人待ちとかざらなので、結果的に Amazon で本を買う機会が増え、ユーザー・図書館・Amazon みんなハッピーなはずだと、自分を納得させています。


さて、その Libron を作ってみた思ったことが2つ。


1) 図書館の蔵書検索というはっきり言ってやることは一つ、共通化しちゃってもいいものを各自治体で個別に開発していて無駄なんじゃないの?それでいて微妙な違いがあるので、Libron のようにそれを束ねようとしても個別対応が必要で余計なコストがかかる。


2) 図書館の検索システムはユーザビリティが貧弱すぎる。民間(Amazon)が提供するものには到底及ばない。


ということです。


そこで冒頭のオライリーの話につながるのです。


政府がプラットフォーム化に徹し、そこに集まってくるデータを共通化し、誰でもそれに簡単にアクセスできる口を提供しさえすれば、あとはユーザーに使ってもらえなければ死あるのみ、厳しい世界でしのぎを削っているあまたあるベンチャー含む民間の企業、ユーザビリティだったり最新の技術を好きで好きで年中研究しているような開発者が、ユーザーにとって一番使いやすい形で提供できるのです。


図書館を指定し、ISBN を投げたらその本があるかないか yes or no で返してくれる共通 API を提供してくれるだけで、Libron の開発は格段に楽になるし、じゃあそれを google maps とつなげてとかあれとこれをつなげて。。。など便利なサービスのアイデアがたくさん生まれます。


» 全国で配信されている安全・安心メールマガジン(不審者情報・防犯・防災メルマガ)の情報を集めたサイトです


というサービスを作っている方もいて、これなんかは、LocoSticker 位置表現特定API (プロジェクト:位置情報)を使って、住所らしき箇所をメールから抽出して google maps にプロットするという、高度な工夫をおこなっています。でも、そもそも政府がこうした情報を統一した形式で簡単にアクセスできる形で公開してくれれば、もっと楽に、しかも正確に処理できるはずです。


国民、市民にもっと情報を公開しなくては、という考えをもう一段階進めて、コンピューターがわかる形で公開する、ということまで考えてもいいんじゃないかな。人口が減っていくのは避けられないのだから、これからは少ない人数で効率よく社会を動かす必要があると思ってる。そのとき、うまく使えばコンピューターは人間の数千倍、数万倍のスピードと正確さで仕事をこなしてくれるのだから、うまく使わない手はない。


プロフィール

株式会社まちクエスト代表、つくる社LLC代表。

Scratchで楽しく学ぶ アート&サイエンスRaspberry Piではじめる どきどきプログラミングを書きました。

オンラインコンテンツ: 大人のためのScratch

Amazonから図書館検索 Libron、iPhoneアプリ ひらがなゲーム かなぶん を作っています。

Email: webmaster at champierre dot com

Twitter @jishiha

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